長野市はすでに冬本番を迎え、朝晩の冷え込みが一層厳しくなってきました。寒さは体にさまざまな影響を及ぼしますが、特にヘバーデン結節に悩む方にとっては、症状が悪化しやすい季節でもあります。

ヘバーデン結節は、寒さによって血流が悪くなると、関節の痛みやこわばりが強くなることがあります。冬場は特に指先が冷えやすいため、症状が出やすいのです。
痛みがない時には、軽いマッサージを取り入れることをおすすめします。
指先をやさしく揉みほぐすことで血流が促され、痛みやこわばりの予防につながります。また、冷えを防ぐために手袋を活用するのもよいでしょう。
【指先の血流を促すセルフマッサージ】
・方法:指先を反対の手で優しく包み、揉みほぐすようにマッサージ。
・ポイント:強く押さず、温めるようなイメージで行うのがコツ。
また、前回紹介した「いつのまにかヘバーデン結節」にも注意が必要です。
これは、ほとんど痛みを感じないタイプのヘバーデン結節で、知らないうちに関節の変形が進んでしまうことがあります。手指に違和感のある方は早めの受診をおすすめします。
初回の来院を推奨している理由
さて当院には、長野市内だけでなく近畿など遠方からもヘバーデン結節の患者さんが来院されています。オンライン診察も行っていますが、できれば最初は直接来院していただきたいと考えています。それには次の理由があります。
・正確な診断
指の痛みは、実はヘバーデン結節ではない他の疾患(リウマチなど)が原因であるケースも少なくありません。血液検査やX線検査(レントゲン検査)で、手指の状態を正しく把握することが治療の第一歩です。
・骨の状態を把握
ヘバーデン結節を抱える方は、ホルモンバランスの変化に伴い、「骨粗鬆症」を併発していることが多々あります。骨密度検査で骨の健康状態を把握し、並行して治療を行うことが可能です。
・保険診療と処方期間のメリット
直接ご来院いただいた場合は保険診療が適用され、お薬も最大3カ月分まで処方可能です。一方、オンライン診療は自由診療となり、処方は1カ月分までという制限があります。
通院とオンライン診察には、それぞれメリットとデメリットがあります。遠方の方や忙しい方にはオンライン診察が便利ですが、正確な診断や長期的な治療計画を立てるためにも、初回は来院いただくことが望ましいです。生活スタイルに合わせて、うまく使い分けていただければと思います。
当院では、患者さん一人ひとりに合わせた診療で、症状の改善をサポートしています。気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。