今回は「痛風」についてお話しします。
痛風は何の前触れもなく足の親指の付け根が腫れて、激痛を伴う症状で発症することが多いです。時に、足首や膝にも起こることもあります。発症は圧倒的に男性に多く、女性は稀です。
原因は血液中の尿酸値が上昇することによって起こります。尿酸値が上昇する理由は、食事の内容と水分量、その人の尿酸排泄能力に関係があります。
次のことが重なると、痛風の発作が起こります。
・プリン体が含まれている食物(旨み成分)を過剰に摂取する。
・水分不足で脱水状態になる。
・元々、尿酸を排泄しづらい(尿酸はオシッコから排泄されます)。
つまり、暑い日にノドがカラカラでビールなんかを飲むと起こりやすいです(最近はプリン体カットのビールもあります)。
関節の炎症は治療により1〜2週で軽快しますが、放置すると関節の痛みが再発します。さらに動脈硬化や腎機能障害も起こり、脳梗塞や心筋梗塞になったり透析が必要になったりします。
尿酸値をコントロールできる良いお薬がありますので、たかが足の痛みと放置せずに、お早めにご相談ください。