2007年に長野市で開院以来、当院ではヘバーデン結節・ブシャール結節(※)の根本治療に取り組み、これまでに多くの患者さんを改善に導いてきました。特に、ここ数年でこれらの病気に関するご相談を多く受けるようになり、県外から受診に訪れる患者さんも少なくありません。ヘバーデン結節でお悩みの患者さんは増えていますが、全国的に見ても根本治療に取り組む医師が少ないのが現状です。 ※どちらも同じ病気であるため、以下の文章では「ヘバーデン結節」に表記を統一。
診療の指針となる診療ガイドラインでは、ヘバーデン結節は「原因は不明、治療は対症療法」とされています。そのため、病院でヘバーデン結節と診断を受けても、治療は患部のテーピングや湿布などの対症療法にとどまります。しかしながら、痛みは緩和できても、指の変形は止められません。 ヘバーデン結節には明確な原因があり、指の変形を防ぐためには根本治療が必要です。
ヘバーデン結節には明確な原因があり、指の変形を防ぐためには根本治療が必要です。
当院ではヘバーデン結節の根本治療に取り組み、サイトのコラムで情報発信を続けたところ、多くの反響をいただきました。その中には、受診したくても遠方にお住まいで来院が難しいという方も多くいらっしゃいました。そこで当院では、自宅での受診を可能にするため、2024年4月にオンライン診察を導入しました。
ご予約時に問診票フォームに症状や部位をご入力いただき、ビデオ通話での問診と視診により診察を行います。 治療には、以下の医療機関向けのサプリメントと薬を用います。
①女性ホルモンを補充する医療機関向けのサプリメント(エクエル)(※)
②栄養の吸収を促し機能を高めるために調合した、医療で使用するビタミンやミネラルの薬
※通販サイトで模造品が出回っているため、医療機関向けのものが安心です。
早い方では1週間、時間のかかる方でも4週間使用を続けていただければ、少なからず効果を実感できるはずです。患者さんの安心安全のためには経過観察が重要で、病態に合わせてサプリメントの量や種類を調整しています。そのため、継続受診をお願いしています。
一度変形してしまった指は元には戻りません。いつまでも美しい指であり続けるために、早期の治療をおすすめします。「指が痛い」「指の関節が腫れている」などの症状がみられる場合は、お早めに当院にご相談ください。
倉石整形外科クリニック 院長
倉石 譲治