東京や大阪では桜の開花が近いようですが、長野市では先日も雪が降り、春の訪れはもう少し先のようですね。
さて今回は、トランス脂肪酸とへバーデン結節の関係についてのお話です。
当院ではへバーデン結節・ブシャール結節に対して、大豆由来のエクオールと骨粗鬆症に対するビタミンやミネラルを補充する根本的な治療を行なっています。
しかしながら、少数ですが最近この治療だけでは不十分な患者さんがいます。
そうした方には、炎症の原因になるトランス脂肪酸の摂取を控えるように指導しています。
トランス脂肪酸とは?
トランス脂肪酸とは、簡単に言うと「質の悪い油」のことで、私たちが普段口にするような身近な食品にも含まれています。
・マーガリンやショートニング
・ケーキや菓子パン
・クッキーやクラッカー
・フライドポテトや揚げ物
・植物性加工油脂(一部の加工食品やスナックに使用)
・一部のインスタント食品(インスタントスープなど)
・一部の冷凍食品(パイやピザなど)
これは人工的に作られた油で、体内分解が難しく溜まりやすい性質があることから「食べるプラスチック」とも呼ばれています。
WHO(世界保健機関)が、2003年からトランス脂肪酸の摂取量を総摂取エネルギーの1%未満にすることを目標としたことから、日本でも厚生労働省が脂質の過剰摂取を控えるよう呼び掛けています。
トランス脂肪酸の健康への影響
トランス脂肪酸には、善玉コレステロール(HDL)を減らして悪玉コレステロール(LDL)を増やす性質があります。
そのため、それ以外の脂肪酸とのバランスを欠いて多く摂取すると、心疾患のリスクが高まると言われています。
へバーデン結節の患者さんの採血データにおいて、コレステロールの異常が多いのもこのためだと思われます。
へバーデン結節は指先の特殊な炎症であるため、炎症の原因になるトランス脂肪酸は症状に関連する重要な要素の一つと考えられます。
へバーデン結節の症状を抑えて美しい指を保つためには、サプリメントを補充するだけでなく、食生活を見直すことも重要です。
当院では、患者さんの体の状態を把握したうえで、適切な治療を行っています。
手指の痛みやこわばりなどの気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。