大豆は昔から日本人の食生活によくなじんだ健康食材です。
伝統的な大豆食品として、豆腐や納豆、おから、また大豆が原料の調味料としてみそやしょうゆなどがありますね。最近は、健康志向の方に向け豆乳飲料も数多く販売されています。
女性ホルモンのバランスが不安定な閉経前後の10年間。ゆらぎ期を迎えた女性に多い症状を改善することで注目されているのが、大豆から生み出される「エクオール」という成分です。エクオールの作用は主に4つあり、それぞれ次の効果が期待されます。
①エストロゲン様作用
へバーデン結節の進行の抑制、更年期症状の緩和、骨粗しょう症の予防。
②抗酸化作用
目尻のシワやシミの改善、美白。
③抗エストロゲン作用
乳がんの抑制。
④抗アンドロゲン作用
脱毛改善。
大豆や大豆の加工品にはイソフラボンという成分が含有されており、これが腸内細菌の働きでエクオールという物質に変化します。しかし、エクオールを産生するためには良好な腸内環境が必要です。日本人の約50%がイソフラボンからエクオールを作れず、若い世代では20〜30%しか産生できないとの報告があります。
製薬メーカーの研究によると、効果を得るためには1日10mgのエクオール摂取が必要とされています。これを食品で摂取するためには、お豆腐なら200グラム(2個連結して売られているお豆腐の半分)、納豆なら50グラム1パックが必要です。
当院ではヘバーデン結節(※)やブシャール結節の治療に、エクオールを直接摂取できる大塚製薬の「エクエル」をビタミン剤とともに提供しています。個人差があるため、効果をあげるためには、病態に合わせた処方が必要です。
※ヘバーデン結節の治療に関する詳しい説明はこちら
私の妻や当院のスタッフも使用していて、へバーデン結節や更年期の諸症状(ほてりや肩こり)の緩和を実感しております。
先に挙げた抗酸化作用などの効果も期待できますので、気になる方はご来院の上お気軽にご相談ください。