寒さの厳しい長野では、湯たんぽや使い捨てカイロ、電気毛布などは必需品ですね。
しかし、これらを正しく使わないと「低温やけど」を引き起こすリスクがあることをご存じでしょうか?
低温やけどの恐ろしいところは、熱いと感じない温度で、自覚症状がないまま皮膚の奥深くまでダメージが進んでしまう点です。
「少し赤くなっているだけだから」「痛くないから」と放置していると、気づいた時には重症化していることも少なくありません。
この記事では、低温やけどの原因から正しい応急処置、やってはいけないNG行動まで、Q&A形式で詳しく解説します。

Q.低温やけどとは、普通のやけどと何が違うのですか?
A.熱湯や火などで起こる「高温やけど」に対し、44℃〜50℃前後の、比較的低い温度のものに長時間触れ続けることで起こるのが「低温やけど」です。
皮膚の表面ではなく、奥深くでじわじわと進行するのが大きな特徴です。
Q.どのような原因で起こることが多いですか?
A.湯たんぽ、使い捨てカイロ、電気アンカ、電気毛布、ホットカーペットなどの暖房器具が主な原因です。
また、長時間膝の上に置いて使用したノートパソコンのバッテリー熱で発症することもあります。
Q.痛みがあまりなくても、重症な場合があるというのは本当ですか?
A.本当です。低温やけどは自覚症状がないまま皮膚の奥を傷めていくため、気づいた時には重症化している恐れがあります。
低温やけどの症状は3段階に分類されます。
Ⅰ度:皮膚が赤く腫れてヒリヒリと痛む。数日で治る。
Ⅱ度:水ぶくれができ、強い痛みがある。跡が残ることもある。
Ⅲ度:皮膚が白や黒に変色して壊死する。神経まで損傷すると逆に痛みを感じなくなりますが、手術が必要になるほど深刻な状態です。
Q.低温やけどをしてしまったら、まずどうすべきですか?
A.すぐに流水で10分〜30分ほど冷やしてください。
服を着ている場合は、脱がずに服の上から冷やしましょう。
Q.水ぶくれができてしまった時の注意点は?
A.水ぶくれは絶対に潰さないでください。
潰れた跡から雑菌が入り、症状が悪化するリスクがあります。
もし破れてしまった場合も、皮は剥がさずそのままにしておきましょう。
Q.病院には行くべきでしょうか?
A.見た目が軽く見えても、低温やけどは外見だけでは深さを判断できません。
放置すると損傷が皮下組織まで及び、皮膚の切除や移植が必要になることもあるため、早めの受診が大切です。
Q.予防するために気をつけるポイントを教えてください。
A.以下の点に注意しましょう。
●湯たんぽ・電気アンカ:就寝時は布団から出すか、体から離す。
●電気毛布・カーペット:つけたまま眠らない。
●使い捨てカイロ:肌に直接貼らず、必ず衣類の上から使用する。
●ノートパソコン:長時間膝の上に置かない。
まとめ
低温やけどは「熱くないから安心」ではなく、「熱くないからこそ気づかずに深くまで焼けてしまう」厄介なけがです。
特に高齢者や乳児、お酒を飲んで眠り込んでしまった時などは、本人が気づかないうちに症状が進行してしまうため、周囲の注意も欠かせません。
もし「低温やけどかも?」と思ったら、まずは流水でしっかり冷やし、早めに医療機関を受診して適切な治療を受けましょう。