「転んで膝を強く打った」「スポーツ中に相手と激しくぶつかった」。そんなケガのあと、「歩けるのに痛みだけがなかなか引かない」ということはありませんか。
病院でレントゲンを撮っても「骨に異常はありません」と言われ、湿布だけで様子を見ているものの改善しない。その長引く痛みの原因として考えられるのが、骨の内部に起こる損傷「骨挫傷(こつざしょう)」です。
この記事では、レントゲンには映らない骨のダメージである骨挫傷について、その症状や骨折との違い、早く治すための適切な対処法をQ&A形式で分かりやすく解説します。

Q.1ヶ月前に膝を強打し、歩けますが痛みが引きません。ヒビが入っているのでしょうか?
A.転倒などで膝を強く打ち、歩くことはできても痛みが続く場合、それは「骨挫傷」の可能性があります。
診察の結果、レントゲンで異常が見つからないケースも多く、その場合は完全な骨折やヒビ(不完全骨折)の一歩手前の状態と考えられます。
Q.骨挫傷とはどのような状態ですか?
A.骨挫傷とは、強い衝撃によって骨の内部(骨髄)に浮腫や微小な出血、炎症が起こった状態です。骨が折れているわけではありませんが、内部にダメージがあるため痛みが長引くことがあります。
いわば「骨の打撲」のような状態で、骨折とは区別されます。
Q.骨挫傷はどのような原因で起こりますか?
A.主に交通事故やスポーツ時の衝突が原因です。
特にサッカーやバスケットボールでの接触、野球のデッドボールなどで強い衝撃を受けることによって発症します。
Q.検査をすればすぐにわかりますか?
A.骨挫傷は、一般的なX線(レントゲン)検査やCT検査では異常が見つからないことがほとんどです。診断を確定させるには、MRI検査を行って骨内部の内出血の有無を確認する必要があります。
Q.受傷した直後はどのように対処すべきですか?
A.打撲などと同様に「RICE処置」が有効です。
⚫︎Rest(安静):患部を動かさない。
⚫︎Icing(冷却):氷などで冷やす。
⚫︎Compression(圧迫):弾性包帯などで適度に圧迫する。
⚫︎Elevation(挙上):患部を心臓より高い位置に保つ。
これらを行うことで、内出血や腫れを抑え、回復を助けることができます。
Q.治療にはどのくらいの期間がかかりますか?
A.損傷の程度や部位にもよりますが、一般的には数週間から数ヶ月の安静期間が必要です。
無理をして早期に激しい運動を再開すると、症状が悪化したり回復が遅れたりするため注意が必要です。
Q.痛みが長引く場合に気をつけることはありますか?
A.骨折ではないからと自己判断で放置せず、痛みが引かない場合は整形外科を受診してください。
骨挫傷の状態から適切な治療やリハビリを行うことが、早期回復への近道です。
まとめ
「骨に異常がない」と言われたのに痛みが続く場合、それは骨が発しているSOS信号かもしれません。
放置したり無理をしたりすると、回復が遅れるだけでなく症状を悪化させるリスクもあります。
大切なのは、自己判断せずに、MRI検査などの精密な診断を受けることです。
もし数週間経っても痛みが改善しない場合は、当院にご相談ください。