院長コラム

ヘバーデン結節は女性だけの病気ではない! 男性にも多い指の変形とその対策

2024.01.09
ヘバーデン結節とブシャール結節

新年明けましておめでとうございます。
当院では5日から診療が始まりました。
2024年もスタッフ一同、患者さんに安心して通院していただけるよう努めてまいります。今年もどうぞよろしくお願いします。

さて、今年最初のコラムは、「男性のヘバーデン結節」についてです。
ヘバーデン結節・ブシャール結節については、このコラムでも何度も解説してきました。

ヘバーデン結節
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これらの記事への反響は大きく、意外にも男性の患者さんから相談を受けることが多くなり驚いています。
というのも、ヘバーデン結節・ブシャール結節は教科書的には40歳以降の更年期の女性に多い疾患とされているからです。
圧倒的に女性に多くみられる病気なのですが、男性に発症しないわけではありません。
女性と同様に、50歳前後の更年期の男性が当院を受診しています。

ヘバーデン結節・ブシャール結節とは?
まずは、ヘバーデン結節・ブシャール結節についてのおさらいです。
へバーデン結節は手指の第1関節が腫れて熱感を伴って痛む病気のことで、ブシャール結節は手指の第2関節に同様の症状がみられる病気です。
病名は異なりますがこれらは同じ病気で、中高年(更年期)の女性に多く発症します。
主な症状は、関節の痛みや腫れ、変形などで、痛みや腫れは最終的には落ち着きますが、変形は残ります。
診療ガイドラインでは「原因不明、治療は対症療法」とされていますが、へバーデン結節・ブシャール結節には、はっきりした原因があります。
それは、更年期におけるエストロゲン(女性ホルモン)の分泌の急激な低下によって、ホルモンによって調整されていた体のいろいろな機能がうまく働かなくなり、更年期障害となることに起因しています。

男性のヘバーデン結節の特徴
男性のヘバーデン結節は、女性の場合と異なる特徴があります。
例えば、女性は全指に発症しやすいのに対して、男性は両側対称性に2指に限局していることが多いです。私が診ている中では小指が多い印象です。
また、女性は症状が重いことが多いのですが、男性は女性に比べて軽症であることが多いのです。
そのため、男性は治療を受けずに放置してしまうことが多く、結果的に手指の変形が進行してしまいます。

男性のヘバーデン結節の原因と治療
教科書的な治療は、対症療法的な局所の安静や投薬、局所のテーピングなどですが、これでは根本的な治療につながりません。
女性の場合は女性ホルモンの低下による影響が大きいのですが、男性は骨粗鬆症(骨粗しょう症)の影響が大きいです。
当院では、男性のヘバーデン結節の患者様には、症状に合った薬を処方し根本的な治療を行なっております。薬を内服することで症状を抑え変形を予防することができます。

たとえ指の痛みが軽くても、放置しておくと変形が進行し、一度変形した指は元に戻りません。「指の関節が痛む」「痛みで強く握れない」などの症状があれば、お早めに当院にご相談ください。
指の変形が進む前に、適切な方法でしっかりと治療しましょう。