先日放送された「めざましテレビ」で、「メノポハンド」について取り上げられているのを見た方もいるかもしれません。
【注意】気をつけたい手の不調 「メノポハンド」 とは?手指が変形…痛みが出る患者も【めざまし8ニュース】
メノポハンドとは、初期段階における手の不調の総称で、2022年に日本手外科学会が名付けたものです。
このコラムでは、度々ヘバーデン結節やブシャール結節について解説してきましたが、メノポハンドを放置しておくと、これらの疾患につながる可能性があります。
今回は、メノポハンドの原因や、その治療と予防について解説します。
その不調、メノポハンドかも?
洗濯物を干したりお箸を握ったりする際に、手指に痛みやしびれがある。
そんな不調でお悩みの方は、メノポハンドの可能性があります。
メノポハンドは、「menopausal hand(メノポーザル ハンド)」を縮めた呼び方で、「menopausal」とは「更年期の」という意味です。
メノポハンドはエストロゲンの分泌量の急激な減少に起因するもので、その名の通り閉経前後の女性に多く見られます。
初めは違和感やこわばり程度ですが、だんだんと痛みやしびれを感じるようになり、場合によっては手指の変形に至ります。
メノポハンドから進行する手指の疾患
冒頭でも述べた通り、メノポハンドは病名ではなく、初期段階における手の不調の総称です。
早い段階で治療を行わないと、次の疾患につながる可能性があります。
●ヘバーデン結節・ブシャール結節
●変形性関節症
●ばね指(弾発指)
●ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)
●手根管症候群
テレビ番組の中では、上記の疾患の見分け方についても簡単に紹介されていましたが、どの病気なのかを自身で診断することはできません。
病気は数年から10年くらいかけて進行する場合が多く、時間が経つにつれて症状も深刻化します。
そのため、違和感に気付いた段階で整形外科を受診することをおすすめします。
メノポハンドを改善するために
番組では、メノポハンドの治療法として、投薬やステロイド注射による保存療法や外科的な手術療法ついて紹介されていました。
これは実際のところ、病気や症状の程度によって治療法は異なりますね。
予防法として紹介されていた手のストレッチや親指回しは、血流の改善としてはある程度有効かもしれませんが、すでに痛みがある場合は無理をしないように気を付けたいものです。
また、エクオールの摂取もメノポハンドの予防法の一つとして取り上げられていました。
エクオールは、大豆に含まれるイソフラボンをもとに腸内細菌の働きで生成される成分です。
女性ホルモンであるエストロゲンと似た働きを持つことから、更年期症状の緩和などに有効です。
当院でも、ヘバーデン結節・ブシャール結節の治療において、以前からこのサプリメントを取り入れており、コラムでも何度か紹介したことがあります。
ヘバーデン結節以外にも効果が期待できる、大豆とエクオールについて
いずれにしても、手の不調を感じた時は、長く様子を見たりがまんしたりせずに、早い段階で医師の診察を受けることが確実です。
生活に支障をきたす前に、しっかりと治療を行いましょう。